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自己愛性人格障害を知っていますか。

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昨今、どうして「コミュニケーション」がクローズアップされるのでしょうか?「コミュニケーション」は辞書では「知覚、感情、思考の伝達」となっていますが、伝達だけでは不十分で、実態としては「意思の疎通」や「心や気持ちの通い合い」が行われることで「互いに理解し合う」ことが出来てはじめて「コミュニケーション」が成立したと認識されます。ここで大事なのは「互いに」というフレーズですが、昨今「コミュニケーション」が上手くいかないことが頻発し仕事でもプライベートでも大きな問題になっているのが現実のようです。

先日携帯ショップに行ったら高齢者の方々が列をなして順番待ちをしていました。スマートフォンの急速の普及で高齢者の方も普通に使うようになってきています。ただ、カウンターでは高齢者の方から激しい罵声が店員に浴びせられていて隣の高齢者の人もそれに刺激されたのか同じように怒鳴り出したのを見てビックリしました。その罵声を聞きながら順番待ちをしている高齢者の方が「うるさい」とこれまた罵声を発しだし店内の空気は最悪な状態になっていました。お怒りの内容は購入時の説明と実際使用してみた際の使いづらさや使用料が想像以上に高いとかいった内容で、店員の方の丁寧な説明を聞いても横文字の専門用語が飛び交っていて理解とは程遠い説明になっていたことが、怒りを助長していると感じました。まったくコミュニケーションが成立していない状況です。コミュニケーションが上手くいかないと怒りにつながる分かりやすい事例だと思いました。

今日はあまり知られていない「自己愛性人格障害」という病気について書いてみました。人間誰しも自分のことが好きなのは自然なことです。自己愛と自尊心とはよく混同されますが、全く異なるものです。今回は詳細な説明はしませんが、自尊心のある人は他人から批判や否定を受けても自信を持ち続けられます。自己愛の人は自信を失くしてしまいます。

自己愛が過度に進むと「自己愛性人格障害」の状態になってしまいます。この障害は他者と共感できない性格のため周囲と常に摩擦をおこしているパーソナリティ障害です。社会の価値観が心より物の豊かさを求める拝金主義が主流になり、結果重視、地域との関係が薄まることで「自己愛性人格障害」の人が増加しています。

職場でも家庭でもいつも人とぶつかってばかりです。本人は不満で一杯ですが周囲の人にも相当のストレスを与える存在になりがちです。互いに相手の気持ちを理解し思いやることは、人間関係を良好に保つ基本ですが、「自己愛性人格障害」の人は相手の気持ちを考えることが出来ません。

その特徴は①尊大で傲慢で攻撃的です。常に注目の的であり続けようとします。判断基準は自分が相手を見下す関係でいられるか、もしくは見下される立場に追い込まれるかの、二つに一つしかないと考えています。従って、常に横柄な態度(人前で常に足を投げ出すとか、ふんぞり返るとか、返事をしないとか、報告をしないとか)をとり文句ばかりを言い続けることで他人を見下し、尊大さを演出しようとします。見下している人間の心には無関心でその心を察するようなことはなく、その人の発言は殆ど記憶に残らないし、留めようとはしません。また、周囲のアドバイスは自分にとって心地良いものしか耳に入りません。忠告や本音は跳ねつけるだけでなく、批判や侮辱と勘違いします。

②自分のためなら他人を平気で利用できます。相手の気持ちはどうでもいいのです。従って、対等な意見交換が出来ずコミュニケーションは成立しません。

③周囲の反応が悪い場合は周りを気にしてオドオドします。出来るだけ注目されないように振る舞います。

④馬鹿にされたとか変に思われたとかを感じやすく攻撃的になると同時にすごく傷つきます。

⑤いつも自分のことばかり話す。他人の話の腰を折ってばかりいて相手の気持ちは全く考えられません。

⑥自分が一番でないと気がすまない。自分より周囲が優れていることは決してあってはならないのです。それゆえ自慢話ばかりする傾向が強いです。相手が話すことを肯定することは極めて稀でほとんどの場合内容如何にかかわらず否定語から始まります。従って、会話は盛り上がらず本人の自慢話か本人が関心のある事柄に話題が集中していくことになり会話のキャッチボールは出来ません。

⑦他人の手柄を平気で横取りします。利己的帰属が非常に強く、上手くいった時は自分の関与(貢献)を過大視し、失敗した時は自分の関与(責任)を過小視する超身勝手な性格で自分の利害には異常に敏感である反面、他人の被る損害には全く無頓着でいられるので自分が与えた損害に対しても平気でいられます。

このような自分中心にしか生きられない哀れな人は思い通りにならないと鬱になります。「自己愛性人格障害」は責任感に欠け、思い通りならないとすぐに投げ出し、人のせいにして攻撃する他罰的なタイプの人物でこのような人が鬱になるようになり「新型うつ」と言われています。

「自己愛性人格障害」の人が周囲にいる人は「問題を客観的に捉えて」対応することが必要です。「自己愛性人格障害」の人が増加している現代でコミュニケーション阻害がクローズアップされてきているのは自然な流れだと思います。

「自己愛性人格障害」は世界中で見られる精神障害ですが、謙遜を美徳とする日本においては明白に自己愛を表現しずらい環境のため仮面をかぶっている「自己愛性人格障害」の人が多い傾向です。コミュニケーションに悩んでいる人は「自己愛性人格障害」を勉強しておくと良いと思います。

また、弊社の業務基礎スキル(仕事のさばき力)診断では職場のコミュニケーションの良し悪しも診断出来ますので、HPの無料診断を是非ご活用していただけると有り難いです。

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