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日本最古の引きこもり 天照大御神

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日ノ本の国の初めにイザナギノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)の夫婦がいました。イザナミノミコトは「日本」という国を産んだのちに火の神を産んだ際に大火傷を負って絶命し黄泉の国(ヨミノクニ)を治めることになりました。残されたイザナギノミコトは所持品や身体から無数の神々を生み出します。その中でも優秀な3人の神がいました。天照大御神(太陽の女神)、ツクヨミノミコト(月の男神)、スサノオノミコト(嵐の男神)の3神です。

乱暴者のスサノオノミコトが会いに来ると聞いた天照大御神はショックで「天の岩戸」に隠れ引きこもり状態になってしまいました。太陽の神が引きこもったことで世の中は闇に包まれ作物が育たず人々は飢えに苦しみました。困った人々は天照大御神を天の岩戸から引きずり出すために岩戸の前で宴会を開くことにしました。宴会には日本芸能の神であるアマノウズメが全裸になって踊り続け、その騒々しさが気になった天照大御神が何か面白そうだと思い岩戸から少し顔を覗かせます。

それを見た人々はすかさず鏡を天照大御神の顔の前にかざすと天照大御神は鏡の中を覗き込もうと岩戸を更に開いたので、日本の力の神であるタジカラオウが天照大御神の手を取り外界へと引きづり出し太陽を取り戻すのに成功しました。

この有名な日本神話は現代でも十分に通用するお話です。宴会は楽しいことの象徴で誰しも楽しいことには興味があります。楽しいことをすると脳内モルヒネのβエンドルフィンというホルモン分泌が活発化してストレスを軽減してくれます。

また、天照大御神を誘き寄せた「鏡」は自分を映し出すのものですが、誰しも自分のことに一番興味があります。自分を一番大切にするナルシストは有名ですが、その逆で自己嫌悪に悩む人も多いのがストレス社会の実態です。

自己愛が過度に進むと「自己愛性人格障害」の状態になってしまいます。この障害は他者と共感できない性格のため周囲と常に摩擦をおこしているパーソナリティ障害です。

職場でも家庭でもいつも人とぶつかってばかりです。本人は不満で一杯ですが周囲の人にも相当のストレスを与える存在になりがちです。互いに相手の気持ちを理解し思いやることは、人間関係を良好に保つ基本ですが、「自己愛性人格障害」の人は相手の気持ちを考えることが出来ません。

その特徴は①尊大で傲慢で攻撃的です。常に注目の的であり続けようとします。判断基準は自分が相手を見下す関係でいられるか、もしくは見下される立場に追い込まれるかの、二つに一つしかないと考えています。従って、常に横柄な態度(人前で常に足を投げ出すとか、ふんぞり返るとか)をとり文句ばかりを言い続けることで他人を見下し、尊大さを演出しようとします。

また、周囲のアドバイスは自分にとって心地良いものしか耳に入りません。忠告や本音は跳ねつけるだけでなく、批判や侮辱と勘違いします。②自分のためなら他人を平気で利用できます。相手の気持ちはどうでもいいのです。

③周囲の反応が悪い場合は周りを気にしてオドオドします。出来るだけ注目されないように振る舞います。④馬鹿にされたとか変に思われたとかを感じやすく攻撃的になると同時にすごく傷つきます。

⑤いつも自分のことばかり話す。他人の話の腰を折ってばかりいて相手の気持ちは全く考えられません。⑥自分が一番でないと気がすまない。自分より周囲が優れていることは決してあってはならないのです。それゆえ自慢話ばかりする傾向が強いです。

⑦他人の手柄を平気で横取りします。利己的帰属が非常に強く、上手くいった時は自分の関与(貢献)を過大視し、失敗した時は自分の関与(責任)を過小視する超身勝手な性格で自分の利害には異常に敏感である反面、他人の被る損害には全く無頓着でいられるので自分が与えた損害に対しても平気でいられます。

このような自分中心にしか生きられない哀れな人は思い通りにならないと鬱になります。「自己愛性人格障害」は責任感に欠け、思い通りならないとすぐに投げ出し、人のせいにして攻撃する他罰的なタイプの人物が鬱になるようになり「新型うつ」と言われています。

このような「自己愛性人格障害」の人が周囲にいる人は「問題を客観的に捉えて」対応することが必要です。「自己愛性人格障害」の人が増加している現代でのコミュニケーション阻害がクローズアップされてきているのは自然な流れだと思います。

「自己愛性人格障害」は世界中で見られる精神障害ですが、謙遜を美徳とする日本においては明白に自己愛を表現しずらい環境のため仮面をかぶっている「自己愛性人格障害」の人が多い傾向です。コミュニケーションに悩んでいる人は「自己愛性人格障害」を勉強しておくと良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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