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「人材のミスマッチ率」が世界最悪の日本

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「人材のミスマッチ率」とは企業が自社に必要とされるスキルを持った労働者を容易に見つけことが出来るかを指標化(最高0〜最低10)したもので英国の人材紹介会社ヘイズとオックスフォードエコノミクスが共同で世界31カ国の人材の需給効率調査を行ったものである。

日本は10点で世界的に最も人材を探しにくい国になっている。ドイツは3.3点、オーストラリアは4.2点、シンガポールは6.0点と比べて極めて悪い結果である。その要因は「日本において企業が求めるスキルと実際に労働者が持っているスキルが大きく乖離している。」からであった。

その乖離(かけ離れている)背景には企業が内需縮小から海外展開を加速しようとして外国語を話せる人材を求めても中々見つけられないのが実情であったり、海外勤務を希望する人が少なかったりする事ががミスマッチ率を高めている。

また、「教育の柔軟性」も同調査では行っていて、教育制度が労働市場のニーズに対応できているかを示す指標だが(最高10〜最低0)ドイツ6.2、オーストラリア5.1、ニュージーランド4.7、日本3.0という結果で下位に位置している。「教育の柔軟性」が6.2と高いドイツは「人材のミスマッチ率」が3.3と低いことから日本の教育が労働者のスキル習得に結びついていない可能性が高いと思われる。

産業界と教育界の連携が薄いことが要因ではないだろうか。小学校から高校までの教員は殆どが教員しか経験していないため産業界で求められるスキルを知らないで授業や指導を行っている。高校までに習得した能力で社会人になって活用出来るスキルとは読み書きと算数と歴史や社会で専門性は殆どない。工業高校等の専門高校は実習等でスキルを習得しているが絶対数は少ない。大学においては社会人になって活用できるスキルの習得ができるかというと実態はかけ離れていると言わざるを得ない。大学の世界ランキング2015では東大が43位、京大が88位と非常に厳しい結果になっている。

また、「専門性の高い業界における賃金圧力」は日本は2.5とかなり低い。この指標は高い専門性が必要とされる業界における賃金上昇の高さを示す指標だが、オーストラリア7.2、ドイツでは10.0と極めて高い。日本では専門性の高い人が安い賃金で雇えるので優秀な人材が集まりにくい労働環境にある。既に高能力者の海外流出が始まっているがその流れを加速させない対策の緊急性が増している。

少子高齢化社会の日本は今後総労働人口が急速に減少してゆくので産業界と教育界とが密接に連携して「人材のミスマッチ率」の改善を促進してゆく必要性が極めて高いと思います。

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