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新宿駅西口地下通路はサラリーマン人生を暗示している

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新宿駅西口地下通路は西口地下から京王プラザホテル、都庁等の高層ビル群とを結ぶ約700mの通路です。通路の両側に柱があり柱には柱番号がふられています。私はこの通路を抜けた所にある高層ビルの会社に入社した為毎日この通路を何度も往復していました。新入社員の時にふと柱番号の数字に目が止まりました。番号が1番から61番までふられていたのです。61番にピンときました。サラリーマンは宮仕えと同じで辛抱の連続で長いトンネルのようだが定年まで勤めあげるのが大切だと1982年当時の世間では言われていました。今では「宮仕え」も死語に近くなっています。上の写真は1番の柱からの眺めです。トンネルの先は全く見えません。

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上の写真は23番目の柱からの眺めですがトンネルの出口は全くみえずトンネルの中だけしか見えません。新入社員の私は自分の年齢と柱番号を重ね合わせてトンネルの長さを実感し焦らず楽しく仕事をしないと長いサラリーマン人生が持たないと思ったのを憶えています。

その後は毎日残業の嵐で電車で帰宅することはなく連日タクシーでした。だた、残業の連続でも若さが深い睡眠をもたらしてくれて短時間睡眠でも肉体的な疲労はあまりなかった気がします。休日も月に2〜4日しかありませんでしたが、夏季と冬季休暇は連続3〜4週間も取得出来て独身だった私には十分なリフレッシュ時間が得られていました。家族持ちにとっては無用な長さであったようです。

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上の2枚の写真は35番目と45番目の柱からの眺めです。遥か先に明るい出口がかすかに見えています。現在の地下通路は白いタイルで照明照度も高く当時とは様変わりしていますので分かりずらいですが、当時は今よりずっと薄暗かったので出口と通路内とのコントラストは強く出口は魅力的に見えました。出口は61番目の柱の外ですので定年後1年目を現しています。

定年までまだ15年〜25年もある年齢の時、先日のブログ「年を取ると1年が過ぎるのを早く感じるのは何故」で時間の感じ方は年齢で異なるお話をしましたが、その考え方に従えば35歳にとっての25年、45歳にとっての15年はとてつも長く感じられました。ただ、日々自分の考えで好きに仕事をさせてもらえていたので深夜残業が相変わらず続いていましたがストレスは殆ど感じていませんでした。それは自律的に仕事が出来ていたことと短いですが極めて充実して満足感の高いプライベートタイムを確保出来ていたからだと思います。ワークライフバランスが確保が辛うじて確保できていました。この両立を支えてくれたのは幼少期から青年期にかけて経験した多くの失敗や試練により醸成されたストレス耐性とスポーツで養った体力と謙虚に生きる大切さを忘れない心を持ち合わせていられたからだと思います。

また、当時の地下通路は浮浪者の段ボールハウスが通路両サイドに密集しており日々人生の落伍者を目の当たりしていました。その為か綺麗なオフィスで働けることに無意識の内に喜びを感じていたのかもしれません。

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上の写真は55番目の柱の写真です。定年まで5年です。私が20代、30代の時にぶつかった多くの上司はこの前後の年齢です。定年後の出口が写真ではボケていますが肉眼では鮮明に見えていました。会社の未来の発展よりも定年まで無事に勤めあげること、つまり自分の人生のやり直しが出来ない年齢になり保身にはしる上司はチャレンジしたい部下の想いをくみ取れない人が多いことに気付き、加えてその上司の想いがこの柱に立つと理解出来て反面教師として受け止めていました。[社畜]になってしまった人と会社の発展を理解し合うことは不可能です。

バブル崩壊後の失われた20年が社会に残したものは「社畜」という哀れでみじめな人間を量産したことです。自分1人で考えぬいた理論を展開して周囲と激論を交わすことに喜びやエクスタシーを感じる機会が激減し、上司からの評価を得るためにゴマすりに専念し出世することに躍起になっている人が増加しています。そのような「社畜」には自分の意見や考えを持つ能力が欠落していることを本人が一番認知しているので、評価者の上司の指示に従順に従い上司を崇拝することしか出来ません。当然に部下を指導育成することは自分の人生に何のメリットもないことから興味はなく表面的に「人材育成」は大切と無責任に唱えているだけです。大企業での不祥事が頻発しているのはこの「社畜」の蔓延が影響していると確信しています。地球の未来、人間の未来、日本の未来を真剣に考えている人が減ってきている気がします。「社畜」にならず「ビジネスマン」として急激な環境変化を察知して未来を予見しながら今の仕事を見つめ直して「改善」や「改革」を推進する人財が増加することを願っております。

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上の写真は61番目の柱の写真です。長いトンネルの出口ではその先に新宿中央公園が見えます。緑溢れる新宿中央公園は「豊かな老後」のイメージが重なります。しかし、2016年の今、豊かな老後が待っていると思える恵まれた人は一握りの人しかいないのが現実です。おそらく高級官僚で複数回の天下りを重ねて何度も退職金を貰える人や大手企業役員で高額退職金を手にできる人くらいです。99.99%の人は「厳しい老後」が待っています。サラリーマンという侮蔑用語に抵抗感を抱きビジネススキルを高めてビジネスマン・ウーマンとしてやっていけるように業務基礎スキルを向上して頂けることを心より願っております。その為には肉体的にも精神的にも健康であることが一番大切であるのは言うまでもありません。健康の礎は睡眠と食事です。「忙しい」という感じは「心」を亡くす」と書くように、謙虚な心、人をおもんぱかる心、敬う心、慈しみ愛する心を亡くしてしまいます。また、忙しいと睡眠時間をが減り、食事内容に気を配るゆとりをなくさせ、結果健康を阻害してしまいます。「忙しい」が常態化している我が国では、職場での挨拶言葉がいつの間にか「お疲れ様です」になってしまっています。

弊社の使命は、「お疲れ様です」という挨拶を「お元気ですか」とか「ハッピーですか」というプラス的なものに変えていくことです。

 

 

 

 

 

 

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